タイトルの「刑務所というところ」は連載方式で今後ULしていくのですが
まだ、本編も始まっていないのに「番外編」をULするという暴挙。
アニメの本編放送前のOVA発売みたいな暴挙ですw。
許してつかーさい....
本編は、次の土曜UL予定....多分。
彼が放った言葉がフラッシュバックする。
「金で解決できることしかできない」
でも塀の中じゃ、お金では何も解決されない現実orz
◆刑務作業の“絶対”ルール(だった、多分)
2025年5月まで、懲役刑には「刑務作業が義務」ってルールがありました。
でも6月からは禁錮刑に一本化され、刑務作業は“必須じゃない”制度に。
法務省のPDFにもそう書いてあるし、NHKニュースでもやってました。
懲役から禁固刑に2025年6月から(NHKニュース)
法務省PDF
で、実際6月1日を迎えた私(当時服役中)の感想。
「……何も変わらん!」以上。
◆“〜さん”と呼ばれる時代、それでも「テメー」は飛んでくる
2024年からは、受刑者を“〜さん”付けで呼び、命令口調じゃなく“ですます”で話す
お達しも出ました。
ただし努力義務。注意されるときは普通に「何やってんだ!テメー」が飛んできます。
逆に受刑者側も、刑務官を“先生”や“オヤジ”って呼んじゃダメに。
代わりに“担当さん”とか。オヤジは言わずもがなだけど「先生」も昔、
昔の受刑者発信だったらしい
。
……でも、中身はほぼ変化なし。
◆声だし、行進NGに
2024年までは、アホか?と言うほどに声を出せと言われたものです。
また、行進も腿上げろ!直角に曲がれ!等々(汗)
「〇〇〇〇番 (名前)です!要件があってきました!!」とか何につけても
少しでも声が小さいと、❝気合が足りない❞ ❝やる気がない❞と言われたのです。
が、~さんと呼ばれる時代に突入したことで、この声出しも禁止に....
面白いのが2025年7月当時で1年は経とうというのに、「声が小さい」と
いう刑務官が居た→それが、刑務所クォリティ
変わってて欲しいなぁ、と思う反面、この先もこの刑務所クォリティの
維持に期待したいアタシが居ます。
ちなみにこの行進癖、中々、抜けないのです。もうしなくて良いと言われた
刑務所内においてならば、行進をキメていても違和感はないのです。
しかし、社会に戻って行進キメると...
→ メッチャ姿勢イイ
→ 指先(5指)を揃えて真っ直ぐ
= 群衆に1人、軍隊ぽいヤツが混ざる
という事象が発生します。正に、「後遺症」。
社会では不必要な事を刷り込まれて出てくるのが、刑務所クォリティw
◆報奨金の現実
私がいた時代は、有無を言わさず刑務作業あり。
4年ちょっとのうち、コロナ禍を除けば365日休みなし。盆も正月もナシ。
(※普通の受刑者はちゃんと休みあります)
作業場は「衛生工場」という特殊工場。(4年間)
もらえるのは“報奨金”という名の、ある意味給料。
月額は最低1,000円、最高でも15,000円。(アタシの場合)
初めて月1万円超えたときの私の反応はこう。
「稼いでるぜ!!」
……外の世界なら、日給どころか時給で超えますけどね。
この勘違いも、刑務所クォリティw
◆ヅケ(評価システム)の闇
刑務所には「等工制度」というランクがあり、10等工(新人)から 1等工(ベテラン)まで。私はもちろん1等工まで上がりました。
でも額を左右するのは通称「ヅケ」という担当職員の評価。
ヅケ10なら倍額コース。ヅケ1なら泣ける額。
要は“職員との人間関係”が全て。
私? 担当が大嫌いだったので、迷わずヅケ1キープです。
……あいつの名前は、一生忘れねー。晒すリスト入りw
◆出所して思ったこと
4年7カ月で手にした報奨金総額――約32万円。
数字だけ見れば悪くない? でも年数で割れば笑えません。
外に出ると「どんな仕事でも刑務所より楽だろ!」って思うんですが、
慣れって怖いもので……最近は普通にダルいな...なんて思ったりします汗
新聞の投稿欄で「10年務めて20万円しかない、出所が不安」という人を見ました。
……いや、それ絶対何かやらかしてるでしょ、と思いつつ、「そりゃ暮らせんわ」
とも思った。
◎今日のまとめ
-
娑婆の仕事 → 1日で刑務所の月収超え
-
刑務所の月収 → 綺麗なオネーさんのいる店には行けない
職場で「べーさん、メッチャ姿勢イイですね。 何かやられてたんですか?」と言われる
……結論、どっちも異世界。
刑務所クォリティは社会で後遺症となって顕現するw
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